溺れ愛





「え、何!?あのイケメン!?うちのクラスにいたっけ!?」

「結構タイプぅ~!良平とは違ったイケメン差だねぇ!」

「誰だ、あいつ・・・うちの生徒?高木と水原と一緒にいんぞ」



クラスで集合する時間になっても、相馬く・・・武くんはそのままの格好。


かなり注目集めちゃってるよ~!!


背も高いし、髪を後ろに流してて顔もワイルド系。


みんながボサボサだと言っていた髪は実はゆるいパーマで、とってもおしゃれ。


ダサいダサいと疎まれ続けてきた彼ではなくなっていた。



「高木さん!」



ギャルちゃんたちにちょいちょいと服の袖を引っ張られて振り向く。



「あの人、誰?あんなイケメンと知り合いだったの!?」

「紹介して!お願い~!」

「だ、誰っていわれても・・・」



相馬武くん、なのだけど・・・。


言っていいのかな!?


でも集合場所にこの格好で来たってことはいいってこと?


う~ん・・・。



「相馬だけど。なんか文句あんのか?てか、その手離せよ」



ギャルちゃんに掴まれていた私は武くんの手によって救出された。



「は!?相馬!?」

「そうだけど?」

「うそ、カッコイイ~!メアド交換しようよぉ~」



あれれ・・・?


ギャルちゃんたちの態度が激変してるです。


武くんの眉間に皺が・・・。




「あ、あの!!あんまり・・騒がないでください。武くんは、騒がれるのそんなに好きじゃないので・・・」




恐れ多いとは思ったけど、武くんがイヤそうな顔をしているのが分かったから・・・言わないといけない気がしたの。




「あ、もしかして!高木さんと付き合ってるとかぁ~」

「え!?いや、ちがうよ・・・」



なんでそうなるの~!


違うと言っているのにその様子を見ていたクラスメイトは盛り上がりはじめてしまった。




「あいつら付き合ってんだってよ!」

「まじ?でも案外お似合いなんじゃね?」




違うのに・・・!


私が好きなのは、違う人だよ。


良平くんだもん!!