溺れ愛



「って、相馬その格好でいいわけ?ミーハーな女どもにワーキャー騒がれるわよ」



とりあえず落ち着いて弥生ちゃんと二人で何故か相馬くんが買ってくれたソフトクリームを食べてる。



「いーんだよ、決めたから」

「何をよ」

「・・・俺のモンにするって」



弥生ちゃんと相馬くんの会話にいまいちついていけないです・・。


ん~!ソフトクリームおいしい!!




「へぇ。本気なわけ?」

「冗談でこんなこと言うか。クソ女」

「その口の悪さは照れ隠しってわけね・・・あんた、意外と分かりやすいわ。ま、でも竹下も千愛を傷つけすぎね・・・頑張れば?」

「言われなくても」




相馬くんと目があう。


手が私の方に伸びてきて、頬を少し撫でられた。




「髪、食ってんぞ。千愛」




え・・・?




「い、今」



私の事、なんて呼んだの!?




「千愛って呼んだらいけねーのか?」

「いけなくないです・・・」




いけなくないけど、ビックリして心臓がはねた。


男の子に千愛と呼ばれるのは・・・初めてです。


良平くんは小さいときは千愛ちゃんって呼んでたけど、いつの間にかちぃって呼ぶようになっていて。


良平くんに呼ばれるその名前が、心地よくて大好きで・・・安心するけど胸が少しキュンとするの。





「お前も、呼べ」

「え?」

「名前で」

「・・・武くん?」

「そ。それでいい」




初めて、良平くん以外の男の子を名前で呼びました。


相馬くんといると、良平くんに感じるドキドキとはちょっと違うドキドキを感じるときがある・・・。


これは一体何なのでしょう。