溺れ愛




自販機にお茶を買いに来たら結局ウッホくんのところまで来ちゃった。



「ウッホくん・・・。どうしたら慣れるのかなぁ?」



さっきよりもこっち側に来ていたウッホくんの目が合う。



「ゴリラって本当はすっごく優しい生き物なんだよね?ウッホくんのお目目もキレイですね~」

「ウホ?」



なんだか、私の言葉を聞いてくれているかのように返事をくれるウッホくん。


癒されるです~。



「高木さん!」

「山田さんと山口さん・・・」



ギャルちゃんたちだ。



「あのね、お願いがあるの!」

「お願い、ですか?」

「今日一日良平のこと譲って!」



良平くんのことを・・・譲るっていうのはつまり、今日一緒に行動しないでほしいってことだよね?



「それは良平くんに聞いてみないと・・・」

「えー!大丈夫だってぇ。いつも一緒にいるんでしょ?高木さんとは!たまにはうちらと遊んだほうが新鮮できっと楽しいよ~!」

「そ、そうかな」



そっか・・・。


良平くんがそう思うのであれば私は止める理由なんてないもん。



「・・・分かりました」

「ありがとう!!じゃ、今日は邪魔しないでね?なーんて」



嬉しそうに走り去って行く二人。


邪魔しないで、かぁ。


私は邪魔な存在なのかなぁ。


戻っても良平くんはいないんだし、もうちょっとここにいようかな。


でも弥生ちゃんは心配してるよね!?


連絡しておかなくっちゃ・・・って、ない!!


携帯がないよ~!!


どっかに落としたのかな?


いや、違う・・・。


お家に忘れてきちゃったんだ・・・。


どうしよう!!