溺れ愛





いつまでも道のど真ん中にいることも出来なくて、近くにあった電柱の横にうずくまっていた。


雨は全然やまなくて、着ている制服はもうびっしょり。


これじゃ弥生ちゃんのお家にも帰れないです・・・。


これから先、私は良平くんのそばにいるためにどうしたらいいのかな。


幼馴染として・・・


他の女の子と恋をしていく良平くんの応援をすればいいの?


そんなこと、出来るのかなぁ。


出来なくても・・・やらなくちゃ。


そうしなくちゃ、大好きな良平くんと一緒にいることが出来なくなってしまうんだ。


膝におでこをくっつけて、そんなことばっかり考えていたら・・・。


なんか眠いようなダルいような・・・。


動きたくない。


しばらくは、ここにいようかな。


どうせ濡れることには変わりないし、頭も冷えて冷静になれるかもしれない・・・。



「ひゃあっ!?」



いきなりの、浮遊感。


膝の裏と背中に誰かの腕が添えられていて、抱き上げられたのが分かった。


誰か・・じゃない。


この腕は。


この温もりは。


世界で一番大好きな人だ・・・・・。