溺れ愛




「どーせ、今日は泊まるんでしょ?」

「・・・いいの?」

「いいわよ。そのかわり、付き合って欲しいところがあるのよね~」



そんな弥生ちゃんに連れてこられた場所はオシャレな喫茶店だった。


甘くていい匂い!!バニラの香りかなぁ?


コーヒーの良い香りも漂っててなんだか落ち着く場所だなぁ。



「ここのケーキ美味しいらしくてね。来たかったのよね~」

「来たことなかったんだね」

「あたしが喫茶店に一人で入ってケーキ食べるなんてキャラじゃないでしょうよ」



キャラ・・・?



「弥生ちゃんはケーキが似合う可愛い女の子に見えるけど・・・」

「ほんと、千愛ってかわいいわね。で、何頼む?」



ん~と、どうしよう。


悩みすぎるよ~!


ショートケーキもおいしそうだし、モンブランもおいしそう・・・。



「すいませ~ん、注文お願いします!」



あう!!まだ決まってないよ~!どうしよう。



「お待たせいたしました。ご注文でよろしいですか?」

「お願いしま~す!あたしは、ケーキセットに追加でチーズケーキとザッハトルテ!」



弥生ちゃんそんなに食べるの!?



「え、と・・あの!オススメとかってありますか?」



どうしても決められなくて、店員さんにきいてみた。


目があった店員さん・・・ワイルド系!?


パーマのかかった髪に、シルバーのピアス。


ちょっと強面だけど整った顔してるなぁと思う。




「誰かに・・・似てるような?」

「似てませんよ」

「その声も・・・」

「似てませんよ」




あくまで笑顔で返してくる店員さん。


だけど、その喋り方は・・・。




「相馬くん?」

「・・・は!?」



弥生ちゃんが大きな声をあげて店員さんをガン見してる。


私も、ガン見・・・。



「ちょっと失礼します」



店員さんに少しだけ顔をよせてくんかくんか。



「やっぱり!相馬君の匂いです!!」