「弥生ちゃん・・・」
「どーしたのよ、そんな顔しちゃって」
家に帰ろうと思ったけど、家に帰ったらすぐに良平くんにばれちゃうと思って・・・弥生ちゃんのお家に来ちゃいました。
「どうしよう・・・私、良平くんのこと好きすぎちゃうみたい・・・。このままじゃ幼馴染でいられないよ~!!」
玄関先なのにも構わず、弥生ちゃんに抱き付いた。
「まったく、どうしたらそうなるのかしらねぇ~。千愛、とりあえず部屋にあがんなさい」
弥生ちゃんは自分の袖で私の涙を拭ってくれた。
お姉ちゃんみたい・・・。
弥生ちゃんは昔からそう。
私に何かあると責めることはしないで、優しく話を聞いてくれる。
大好きです・・・。
「はい。で、どうしたのよ」
弥生ちゃんは私が大好きなココアをだしてくれて、二人で横に並んで座った。
ココア、美味しい。
良平くんのお家にいくときも、必ずといっていいほどココアを出してくれる。
良平くんは幼馴染の私に、とっても優しい。
「良平くんが、女の子に囲まれてるの見るのが嫌で・・・先に帰ったの」
私の拙い言葉を弥生ちゃんは真剣に聞いてくれて、どうにか今日の出来事をすべて伝え終えた。
「そう。そんなことがあったのねぇ~。って、今更じゃないの?竹下が女に囲まれてるのなんて」
「うん・・・。今までは我慢できたのに、もうダメみたいです・・・」
きっかけは、なんとなく分かってる。
だけど・・・それが分かっていても、どうしていいか分からないもん。
「竹下のこと、誰にも譲りたくなくなっちゃったのね?」
「うん・・・」
今までは・・いつか、良平くんのそばから離れなきゃいけないんだと思っていたの。
だからほかの女の子といる良平くんをみて、痛む胸に気づかないフリをしてたのに。
いやだ。
この先、私じゃない誰かとそばにいる良平くんをみるのは。


