溺れ愛



「禁止」

「え?」

「俺以外の男と二人きりになるの禁止」



あ、あの・・・それは男の子が狼だから?


なんでだろう。


良平くんの言葉に、モヤモヤしてしまう。


いつだって、私の視線の先には良平くんがいて。


その周りには女の子がたくさんいて。


たまに二人きりで良平くんと女の子が教室から出て行くのも見たことがある。


私は、男の子と二人きりになっちゃいけないのに・・・。


良平くんは女の子と二人きりになるです?


そんなの、嫌だもん。


ずるいよ・・・。




「良平くんだって・・・!!」




女の子と二人きりになってる・・・とは言えなかった。




「ちぃ?」

「なんでも、ないです・・・。だけど、相馬くんは同じ班にの人だから・・・避けるなんて出来ないよ」




二人きりになることだって、あるかもしれないもん。


ううん、違う。


私は意地を張ってるだけだ・・。


良平くんのいうことはいつだって素直に心のなかに入ってくるのに、今回はどうしても嫌な私が引っ込んでくれない。




「か、帰る!!」

「ちぃっ!!待って!」




良平くんから飛び降りて、走り出す。


生まれてから初めてかもしれない、良平くんの声を無視し一人で帰ったのは。