溺れ愛



無事に遠足班も決め終わって、放課後。


いつも通り、良平くんと帰ろうと思っていたけど・・・。


女の子たちに囲まれちゃってるなぁ。


良平くんは、やっぱりニコニコしているし。


胸がズキズキするです・・・。


腕を組まれても、何も言わない・・・。


良平くんは優しいから。


誰にでも、優しいから。


仕方のないことなんだよね?


幼馴染ってだけで特別にはなれないよね。


女の子に囲まれている良平くんをみていたくない。


先に、帰ろう・・・。


鞄を持ってそっと教室を出た。




「高木さん、一人なんですか?」




校門を出て、しばらく歩くと後ろから声をかけられた。


振り向けばそこに相馬くんがいた。



「あ、相馬くん。えと・・・いつもは良平くんと帰るんだけど、今日は忙しそうだったから先に帰ってきちゃったの」

「なるほど。確かに彼は忙しそうでしたねぇ。モテる男はつらいってやつでしょうかね」



良平くんは、昔からモテモテです・・・。


私の初恋も良平くんだし。


良平くん以外を好きになることが出来なくて・・・しんどいなぁと思うこともあった。


他の子に向ける笑顔を見るとどうしても胸が痛くなるから。



「彼のこと、好きなんですね?」

「へ!?あ、えと・・あの、その!!」



ば、ばれてる!?


今日知り合ったばっかりの相馬くんにバレちゃった!?