溺れ愛



良平くんは、よく可愛いねって言ってくれる。


だけどそれは私にだけじゃなくて、みんなに平等。


幼馴染だからみんなより一緒にいる時間はながいけど。


心の距離はきっと他のみんなと変わらないです・・・。


私は良平くんの特別には、なれない。


いつか、良平くんの隣にいられなくなってしまう時がくる。


彼女には幼馴染じゃ敵わないもん・・・。



「イヤだよ・・・」



ずっと一緒にいたい。



「千愛?どーしたのよ、悲しそうな顔しちゃって」

「え!?そんな顔してないよ~。あれ、自己紹介終わったの?」



悶々としていたら、いつの間にか自己紹介も終わっちゃってたみたい。



「もう遠足の班決めの時間よ。女子の数の方が少ないからあたしらの班は二人でいいみたいよ?」

「そうなんだ。じゃあ、男の子をもう一人だね。ん~・・・」



良平くんと仲よくしている男の子はたくさんいるけど、あと一人だけを入れるってなると難しいなぁ。


かといって結城くん以外に私が仲良しな人はいないし・・・。



「あ!私誘ってみてもいいかなぁ?」

「え?心当たりなんてあるの?」

「うん!誘ってみるね~」



ん~と、相馬くんは・・・寝てる?


隣の席を向けば、机に突っ伏している相馬くん。



「あの~、相馬くん」



肩をツンツン。


やっぱり、甘くて良い匂いだなぁ。