溺れ愛




「一緒が・・ぃぃです・・」



声が小さくなっちゃった・・・。


ちゃんと聞こえたかな?



「良い返事だね、ちぃ」



ちょっと心配になったけど、


目を細めて笑う良平くんがいたから聞こえたみたい。




「じゃあ、四人は決定よねぇ。後男女一人ずつ、どーにか決めないとね」

「あ、そっか!六人グループだったもんね。弥生ちゃんがいてくれればいいやって思ってたよ~」

「あんたって子は!!本当、可愛すぎるんだから!」



弥生ちゃんにガバッと抱きしめられた。


弥生ちゃんは昔からこうしてよく抱き着いてくる。


私も弥生ちゃんが大好きだから嬉しいんだぁ。



「水原・・・」

「あら、そんな顔して睨まないでよね。千愛は竹下のものじゃないんだから!」



な、なんか良平くんと弥生ちゃんの間に火花が見えるのは・・・気のせいだよね、きっと。



「よーうし、HR始めるぞ!!おめーら全員席につけ!!」



そんなことをしていたら先生が教室に入ってきた。


矢上先生だぁ!



「おめーら、ラッキーだな!この俺が卒業までの担任だ」



ちょっと特殊な先生ではあるけど、とっても良い先生なのです。