「お前に話しておくことがある」 そう祖父がいうと初めて泉のほうをみた。 目線がすごく怖くて、この場からすぐ逃げたいけど、でもそれじゃ駄目だと自分の“直感”がいう気がしてもう一度呼吸をはいて目を座らせてから答える。 「なんですか」 「泉・・・お前は光矢家の血が繋がっていることが分かっただろう」 その言葉、この冷酷な目 なにを言いたいのかすぐ分かった。 「私を・・・跡取りに?」