女じゃなくて ――“男”に――― 「いい考えだと思います・・・でもどうして」 「ではそうしよう、理由など簡単だ・・・光矢財閥に乳癌など恥なだけだからな」 なんとも金持ちらしい言葉。 「・・・・ですが自分はまだアナタの事が信じられない、父のことも全部!」 そう言うと祖父も言葉を返した。 「まあお前に決定権はない、ただ光矢を継げばいいのだ…分かったら部屋に戻りなさい」 やっぱり! 道具扱いをしている…! 普通ならそう思ってしまう。