朝起きるとまきおばさんの家だった。

結局泣き疲れて寝ていた。

もうお昼近い。頭が痛かった。

起き上がれず、じっとしていた。

「目玉焼き~♪」

リビングで妹が歌っていた。NHKのうたでも歌っているのだろう元気だ。

「さえちゃん?」

まきおばさんが来た。

頭痛を訴えると子供用の薬をくれた。

すぐに効果は表れて、1時間後には私も妹と歌っていた。

歌うとなんだか気が紛れる。

お昼過ぎた頃、母が帰ってきた。

まきおばさんと何か話している。

母は笑っていた。

母の笑い声は私たちにとって元気の源だった。

幸い頭も縫うことなく、赤ちゃんも無事だった。

兄の熱もさがったが、大事をとり次の日帰ることになった。