大好きな君



後ろを向いた瞬間
私はビックリした。


だって、視線の先に
私を見ているあの男の子


思わず、顔をそらした。


するとその男の子が
近寄ってきて話しかけてきた。


『あの時の子やんな?』


雛『え…?』


『あれ、覚えてない?』


雛『あ、あの時って?』


『まじか(笑)
ほら、入学式の日トイレの前で』


雛『あぁぁぁっ!?
初対面やのにいきなり
たそがれてるって言ってきた!』


『そうそう(笑)
やっと思い出してくれた。』


雛『あの時いろいろ
考えてて顔覚えてなかった。
でも、さっき見たとき
どっかで見たことあるなって』


『そうなんや。
てか、名前教えて?
俺は北斗。新谷北斗』


雛『北斗くん。おぼえた(*^^*)
雛は、あっ…雛(笑)
茨木雛』


北斗『雛…雛…わかった。
俺もおぼえた!』


その時、
囁くように
"やっと聞けた。"
そう呟いていたのは
私にも心にも聞こえなかった。