あれから廊下を走りに走った私と心。
心も走って汗を流して
少し落ち着いたのか立ち止まった。
心『雛、ありがとうね』
雛『そんなん…』
心『あの時雛が
腕引っ張ってくれへんかったら
気付かれてたわ』
雛『もし反対やったら
心もそうしてくれたやろ?』
心『うん。当たり前や』
そう言って心は私を見て笑った。
それにつられて私も笑った。
心『雛?うちもうあいつのこと忘れるわ』
雛『え…』
心『花火大会もなにも言わず
うちもいかんとく』
雛『ほんまにそれでいいの?』
心『…うん。これでいい。
うちが離れれば嫌われはしやんやん?
嫌われる方がうちは嫌やし』
雛『心がそれでいいなら、
雛はいいけど…』
心『それに、雛がいてくれたら
それだけでいい』
雛『心…雛でよかったら傍にいる!』
また、二人して笑った。
そして、その日を境に
心は影山くんから距離をおき
言葉通り花火大会にもいかなかった。
そして、今の心のように
クールで大人な心になってしまった。

