「なにっ!!」 俺は焦っていて、 少し 怒鳴ってしまった。 「行かないでっ!!!!! 私も、 優介が好きだよ…っ」 「え?」 顔だけを、 真帆のほうに 向ける俺。 真帆は切ない 顔をして話を続ける。 「巧が、 そういう態度なら 私だって――… 私だって!!!!!!!!」 そう言って、 顔を 近づけてきた真帆。 俺は静かに 真帆の顔を離した。