「成美ちゃんが 危ないんだよ?」 「え?」 成美が危ない? 俺は真帆の 言葉の意味が わからなかった。 「巧、まだ 成美ちゃんのことが 好きなんだって――…」 「は?」 巧が、まだ 成美のことが好き…? 「今、巧と一緒に 暮らしてないから どこにいるか 分からないの…。 もしかしたら、 成美ちゃんの所に…」 「っ…!!!!」 「ちょ、優介っ」 後ろから 真帆の声が するけど そんなこと 関係なしに 俺は 無我夢中で走った。