「どうぞ

俺の花嫁…♪」


優介は、

いつも以上に

優しく微笑んで

手を差し出した。


私は、その手を取り

優介の横に立った。


そして、牧師さんが

私たちの前に

立ち口を開いた。


「健やかなるときも

病めるときも

喜びのときも

悲しみのときも

富めるときも

貧しきときも

これを愛し、これを敬い

これを慰め、これを助け

死が二人を別つまで

共に生きることを

誓いますか?」


少し日本語に

慣れていない様子の

牧師さんに向かって、

真剣な目をして

優介が言った。


「誓います」