「妊娠 したかも――…」 「え…?」 夕李は 固まっている。 「生理が 来てないの!!!」 「まじで…?」 「うん」 「病院… 病院行こう――…っ」 夕李は、 荷物と私の 腕を持って 玄関に向かう。 「近くの 産婦人科まで」 「はい」 タクシーに乗り 私たちは 産婦人科に向かう。 タクシーに 乗っている間も 夕李は私の 背中を摩っていた。