4角関係

「じゃあ、向かうか。」








「篤たち今着いたって。」







「お、まじか。」







「麗華さ、篤とかどうなの?」







「篤?篤は、幼馴染みで大切な家族だよ。」







「麗華、」







突然和泉が立ち止まるから、私は振り返る。







「どしたの?」







「麗華は、なんで今日そんな顔すんの?」






「え?」







「なんで、辛そうな顔、すんの?」







まさか和泉からそんなこと言われると思ってなくて、一瞬時が止まった気がした。







「そんなことないよ?いつもと同じだよ。」







「麗華、俺はいつも伊達に麗華を見てたわけじゃないよ。」







「そんなこと、言われても。いつもと変わらないよ。」







「なんか、悩んでる?」







どうして、そんなこと聞くの?
でも今はその和泉の優しさに甘えることはできない。


私は、和泉を応援するために、我慢しなきゃいけないんだ、







「悩んでても…、和泉には言えない。」







「なにそれ。」








「ごめん。篤たち待ってるから行こう。」







そのあと、私と和泉は口を利くことなく、篤たちと合流し、合流した後も、話すことはなかった。