4角関係

「麗華、昔話しようか。」







篤はそう言って、アルバムを持ってきた。








「…昔話?」







「俺、この時の写真お気に入りなんだよね。」







「篤が泣いてるのに?」






「これ、覚えてる?麗華が俺のお菓子黙って食べて、俺が泣いちゃってさ、麗華も泣きそうになってる時に、」






「…篤が、笑わせようとして変なことしてたら、こけちゃって、私笑っちゃって、篤は泣いちゃったんだっけ。」







なんてマヌケなエピソードもあったり、







「私はこれかなぁ。」






「これ、俺たちが初めてあった日じゃん。」







「篤がね、ジャングルジムって笑ってくれたの、すごく嬉しかったの。篤の笑顔、その時から大好きなんだよね。」







「俺、空に届くなら断然ジャングルジムだろ!って思ってたからなー。」







「まさか!空に飛んでけるのはブランコに決まってるよ!」







そして、わたし達は自然と公園に向かっていた。
私の感情と空模様はシンクロするように、さっきまで雨だったのに、今は晴れて、綺麗な虹が出来てた。







「あの虹、触れるかな?」







なんて分かりきったこと聞いたりして。







「ちっちぇーな。」







「こっちも。」







ブランコも、ジャングルジムも、
驚くほどに小さくて、
小さい頃に夢見てた空は、
とてつもなく遠く見えた。







「あの頃は真面目だったんだろうな。」







「…絶対届くって信じてたもんな。」







空を見上げると、綺麗な虹が、
晴れ渡った空にあって、
地面の水たまりに写っていた。