4角関係

「俺ね、麗華のこと苦しめたいわけじゃないから。」






「え?」









「俺は今まで麗華の恋を応援してきた。和泉と上手くいくならいけばいいと思ってた。」









言葉に詰まりながら話す篤は、すごく切なそうで。







「けど、和泉はまゆちゃんを選んだ。だから、遠慮なく行かせてもらう。俺は麗華が好きだ。ずっと前から。和泉と出会う前から。」








「篤…。」








じゃり…。








「へ?…まゆちゃん?」









木の陰にまゆちゃんを見つけて、声をかける。









「あ、ごめんなさい…。邪魔するつもりなんてなくて…。」









「和泉は?」








「…あの、河原に…」










「和泉からの誘いに乗ったなら…、最後まで和泉といてあげてよ…!なんで、こっちに来ちゃうの…?和泉が好きじゃないなら誘いに乗らないでよ…!」









「麗華。落ち着け。」









篤に手を引っ張られて、抱きしめられた。







「まゆちゃんごめん。和泉のとこ戻ってやって。」









私は泣きながらまゆちゃんに怒鳴ってしまった。
まゆちゃんも戸惑ったまま、和泉のところに戻っていった。