4角関係

「篤!お待たせ!」







「おう。浴衣似合ってんじゃん。」







「ありがと。篤もね!」








そして、出店を見ながら花火の見える場所に移動した。







ドンっ!







「あ、すみません!って、和泉…?」







「あ、麗華。と、篤…?」







「…まゆちゃん。」








まさか、和泉とまゆちゃんが一緒にいるとは思わなくて…。


和泉が誘ったんだろうけど、目の前で見るのは、辛いな…。







「あの…、麗華ちゃんは、篤くんに…誘われたの?」








「…あ、うん。…まゆちゃんは和泉だよね…。」








気まずいムードのまま、花火は上がり始める。







「ごめん!俺ら抜けるわ!麗華いくぞ。」








「え、ちょっと、篤?!」








篤に手を引っ張られて、人混みとは反対方向に歩いた。
しばらく歩くと、人は居なくなって、二人だけになった。








「麗華、大丈夫か?」








「…うん。大丈夫…。」








「…麗華、俺にしろよ。」








「え、篤…?」








「…和泉なんかやめて、俺にしろよ。俺なら…、麗華を一人にしないのに。」








篤…。
まさか篤が好きでいてくれたなんて…。



私は…篤さえも苦しめてたなんて。







「…麗華、俺の話聞いてくれる?」








篤は私にそう言って、近くにあるベンチに座った。