サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)


翌日。
学校に行くと黒板に
あのプリクラが貼り出されていた。

しかも見やすいように大きく
コピーされたのも一緒に。

それだけではない。黒板には、

『ブス2人組。注目!!』

『この顔は、ヤバくねぇww.ww』

デカデカと書かれていた。

完全に見せ物になっているではないか。

クラスのほとんどは、
それを見ながら爆笑していた。 

「ちょっ……何よこれ!?
嫌だ……私超ブサイクに写ってるのに……酷い」

美守は、泣きそうな表情で言ってきた。

ブサイク……?あれが?

美守は、変顔をしようと言ったのに
いざ写してみたら軽く鼻を押した感じだけで
むしろとても可愛らしい。

なのに。
私は、初めて新しい友達とのプリクラだったので
調子に乗ってしまい白目でムンクの叫び風に撮った。

どう考えてもいい笑い者は……私の方だ。

その証拠に

「ちょっ…松井さんのは、ブタの真似?
すげぇ可愛い~」

「アハハッ…それに比べて隣の子の顔
かなりヤバくねぇ!?
マジウケるんだけど~」

「明らかに美女とブスじゃねぇ? 
いや…マジでヤバイってこれ。
ちょっ…公開処刑じゃん」

男子達のリアクションが私と美守だと
明らかに違った。

美少女の美守と比べて
私が劣っているのは、自覚しているつもりだ。

しかし、これは…酷過ぎる。

泣きたい気持ちになる。
女子達は、男子と同じように笑っていた。