すると金本君が
「……だとよ。どう思う?睦月」
睦月君に話をふってきた。
金本君!?
睦月君は、無言で首を横に振るう。
そうしたら
「……違うか。そうか
悪かったな。疑ったりして」
金本君は、アッサリと間違えたことを謝罪する。
えっ!?認めるの?
女子生徒達も驚いていた。
疑っていたのに……?
彼らの行動に驚いてしまった。
「あの……疑っていたんじゃないの?」
驚いて美守も尋ねてきた。
すると金本君は、
「あ?あぁ睦月がそう言うから
睦月行くぞ」
それだけ言うとクラスから出て行ってしまう。
続けて睦月君も
えっ?それだけ…?
彼の反応に余計に戸惑ってしまった。
「な、何なのよ…?それ…」
意味が分からない様子の美守。
しかし、金本君の一言のお陰か
それ以上美守に対してコソコソする人は、
居なかった。
だがしかし。
嫌がらせは、終わることがなかった。
放課後。
美守は、ゴソゴソと何かを必死に探していた。
「あれ?たしかここに
入れていたはずなのに…何でないの!?」
カバンの中身まで探していた。
「どうしたの?美守」



