「やっぱり!?私達気が合うね。
だから、これは…仲良くなって
おくべきだと思うのよね」
美守がそう言ってきた。
な、仲良く!?
「仲良くだなんて…出来るかなぁ~?」
男の子とまともな会話をしたことがないし
話しかけるなんて怖い。
「大丈夫よ~私が居るし。
男子となら、そういうの得意なのよね。
これを気に仲良くなっておかないと」
フフッと美守が笑った。
そうなんだ?
さすがモテる女子は、違うなぁと思った。
私もこれぐらい可愛かったら
もう少し自信を持ていただろうか?
クラスに入り席に着くと
美守は、偶然にも前の席だった。
「あ、前の席だったんだね?」
緊張していたせいか全然に気づかなかった。
「本当~凄い偶然よね。
さっきは、私席に座っていなかったから
気づかなかったのね。同じ席なら嬉しいわね」
「うん。」
良かった…これなら安心出来るし心強い。
すると金本君と睦月君達が戻ってきた。
睦月君は、私達と同じ窓際で
2つ後ろの席に座った。
こちらも近い。
ドキドキしながら後ろを見ていると
担任の先生が入ってきた。
「今日からB組の担任になった小野だ。
これから皆とやって行くに当り
自己紹介してもらおうと思う。
趣味や好きな事なんでもいいから
『あ』の順番に言ってくれ」
そう言ってきたのだ。
自己紹介だなんて
なんて言ったらいいか分からない。
私は、こういうのが苦手なため
戸惑ってしまった。



