サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)


簡単に言うけど、その挨拶をする
タイミングが難しいのよ。

一歩間違えたら馴れ馴れしいとか思われそうだし

「どのタイミングで、言ったらいいか分からないし…」

それ以前に
クラスの中に入るのも苦労したし

「咲良…あんた。
それだと卒業するまで友達が出来ないわよ?」

ガーン!!

それだけは困る。

せめて、卒業するまでに
新しい友達が欲しいのに。

ではないとクラスでぼっちになっちゃう。

「どうしよう…舞香…」

「それが、嫌なら何でもいいから
挨拶や会話をすることね。
じゃないと話するにも…きっかけが」

言いかけていると向こうから
舞香を呼ぶ声が聞こえてきた。

「あ、今そっちに行くから待ってて
じゃあ、友達呼んでるから頑張りなさいよ?咲良」

それだけ言うとさっさと行ってしまった。

ちょっと!?

ポツンと取り残されてしまう。

舞香は、いいなぁ…。
もう新しい友達を見つけて

取り残された私は、どうしたらいいのだろうか?

すると1人の女子生徒が
私に声をかけてきてくれた。

「ねぇ、さっきの子は、あなたの友達なの?」

そう言いながら