「いいけど、お前らって電車?」
金本君がそう尋ねてくる。
私、電車ではない。
「はい。私は、電車です。
咲良は……あれ?電車だったっけ?」
美守……。
「私は……その……バスです」
言いにくそうに言う。
皆、電車通いなんだ?
ショック…どうして私だけバスなんだろう。
「あら、そうだったの?
えーなら、咲良だけお別れなの?
そんな~私寂し~い」
残念そうに言う美守。
私も凄く残念で仕方がない。
せっかく皆と一緒に帰れると思ったのに。
しゅんと落ち込んだ。
すると睦月君が
制服を引っ張り金本君に
自分のスマホを渡してきた。
それを見た金本君が
「えっ?お前…そのままバイト先に向かう気かよ?
迎えに来るから先に帰れ…って」
呆れたように言ってきた。
えっ?そうなの……?
「ったく、仕方がねぇーな。分かったよ。
じゃあ、また明日な睦月、咲良ちゃんも」
「えっ?あ、はい。さようなら」
突然の事で驚いたけど慌てて返事した。



