サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)


「う…うん。」

戸惑いながら思わず返事してしまった。

本当は、そんなつもりなんて無かった。

でも、友達だと言われると
何も言えなくなってしまった。

舞香以外で、初めて出来た友達だから
嫌われたくなった。

「本当?咲良ならそう言ってくれると
思っていたんだ。咲良大好き」

大好き…。

そんな事を言われたら余計に言えない。
私も睦月君の事が気になるなんて……。

教室に戻るとクラスの女子達は、
こちらを見てコソコソと話をしていた。

無理もない。

指命された上に一緒にお弁当を食べたのだから
私は、しばらく大人しくしていた。

学校が終わると自宅に真っ直ぐ
帰りベッドにダイブする。

「ハァッ…疲れた」

いろんな意味で疲れてしまった。

どうしよう。
美守は、美少女で明るくて私と正反対のタイプだ。

こんな子に告白されたら
睦月君だって受け入れてしまう。

自分とでは話しにならない。

その時だった。

「咲良~あれからどうなった!?」

そうしたら舞香が、
明るい口調で突然部屋に入ってきた。

ビクッ!!

「ま、舞香。驚かさないでよ!?」

あまりの突然の訪問に驚いてしまった。

「あら、わざわざ他の友達の誘いを断って
来てあげたのに。
それは、酷くない?咲良」

不満そうに怒ってきた。

うっ…それは、悪い事しちゃったけど

「……ごめん。」