「何だよ?それ…」
金本君は、不思議そうに聞いた。
すると高瀬君が、
「俺も一緒に聞いただけなんですが
助っ人同好会という名らしいです。
あらゆる運動から文系まで助っ人として
部に協力をしてくれるとか
ほとんど自由が利くとかって噂だから
あなた方に向いているんじゃないですか?」
丁重に説明してくれた。
助っ人…同好会か。
何だか面白そうな部活かも
「それってあれか?
スポーツでよくある助っ人外国人とかと
一緒なのか?」
金本君が興味津々と聞いた。
「まぁ、そんなもんじゃねーの?」
篠田君が考えながら言った。
「いいじゃん。それ…面白そうじゃねぇーか!?
なぁ、睦月。放課後そこに覗いてみようぜ?」
そう金本君が言うとコクリと頷く睦月君。
いいなぁ…。
私も覗いてみたいなと思った。
でも、一緒に行きたいと言える勇気はない。
結局、言えないまま
お昼休みが終わってしまった。
行きたかったのに残念な気持ちになる。
階段を皆と一緒に下りて行くと美守が私に
「睦月君って大分変わった人だけど
彼氏としていいかも
私好きになっちゃった」
そう発言してきた。
「えっ…?」
睦月君のこと…好きって本気なの?
「だから、協力してね。
咲良なら、友達として協力してくれるよね?」
笑顔で私に協力を求めてきた。



