「俺は、スポーツ系にしたいけど
なかなかこれというのが無いんだよなぁ~?
睦月は、放課後とかは、
モデルのバイトがあるから難しいだろうし」
金本君がそう呟くとコクリと頷く睦月君。
えっ?モデルのバイト!?
「モデルのバイトって、どういうこと!?」
美守が食いつくように尋ねていた。
わ、私も気になる。
そうすると金本君が説明をしてくれる。
「あぁ、最近コイツ…モデルの仕事始めたんだわ。
親父さんの仕事関係でスカウトされて」
睦月君が…。
確かに、これだけカッコいいのだ。
スカウトされてもおかしくない。
凄い…。
何だか雲の上の人に思えてしまった。
私と全然違って
そう思うと胸が締め付けられそうになる。
しゅんと落ち込んでいたら
何故だか睦月君は、また頭を撫でてくれた。
「……あの…睦月く…ん?」
無言のまま返事はない。
「睦月。あまり撫でまわすと
咲良ちゃんが困ってしまうぞ?」
金本君が言うと手を離してくれた。
驚いたが、離されると寂しくなってしまう。
気づいて励ましてくれたのだろうか?
まさかね…。
すると篠田君が
「そういえば、今部活の勧誘とか
やっているみたいなんだけど
部ではないんだけどさ。
面白い同好会があるらしいぜ」
そう明るい口調で言ってきた。
同好会…?



