「えー分かりやすくていいじゃん。
なぁ、睦月」
そう言いながら睦月君に話しかける金本君。
私も睦月君を見ると
すでに睦月君は、弁当箱を開けていて
それを見ながら硬直していた。
どうしたのかしら?
「睦月……どうした?」
金本君が不思議そうに尋ねてみる。
そうすると徐に
私達に大きめの弁当箱を見せてきた。
中身は、2個共に白いご飯が2つ。
えっ?どちらも……ご飯?
そうしたら大爆笑する金本君達。
えぇっ!?
「ちょっ…また、やりやがった。
相変わらずドジだよなぁー涼花おばさん」
「アハハッ…ご飯2つって
ボケるにも程があるだろ?
ひぃぃっ…腹が痛い」
私は、ワケが分からずにきょとんとしていた。
何故そんなに大爆笑するのだろうか?
確かに驚いたけど…。
「ねぇ、どうしたの?」
美守も意味が分からずに同じ事を聞いていた。
私も気になる。
「あぁ、睦月君のお義母さんって
かなりのおっちょこちょいな人でさ。
前にもやったんだよな…同じことを」
佐藤君がそう言って教えてくれた。



