あの後。
卯月ちゃんや皆のお土産を買ってから
金本君と茉莉華ちゃんと合流する。
「おーい。睦月。
俺らを置いて行くなよ!
お陰でコイツと2人きりになって
大変だったんだぞ」
金本君が文句を言ってきた。
茉莉華ちゃんは、ベンチに座っていた。
「すみません。私のせいなんです」
私は、慌てて弁解した。
睦月君のせいではない。
「咲良ちゃんは、大丈夫なのか?」
「はい。軽い捻挫みたいですが大丈夫です。
ご迷惑をおかけしてすみませんでした」
深々と頭を下げた。
車椅子なので大丈夫だと言っても
変な感じだけど
すると茉莉華ちゃんが
「本当迷惑な話ですわ。
迷子になったあげく捻挫までするなんて」
ムスッと機嫌悪そうに言われた。
ごもっとです。
「お前も人の事が言えないだろーが!?
慣れないサンダルを履いて靴擦れしただの
痛くて歩けないって散々
俺にワガママ言ったくせに」
「まぁそれとこれは、別ですわよ!?」
顔を真っ赤にさせて
金本君に言い返す茉莉華ちゃん。



