「拓馬と茉莉華が」
「………はい?」
私は、その言葉に唖然とする。
今、金本君と茉莉華ちゃんがって
言ったわよね?
「あ、あの睦月君は、茉莉華ちゃんの事を
どう思っているのですか!?」
もう聞くしかなかった。
睦月君の気持ちを
「………。」
睦月君は、無言のまま
スマホを打ち私に見せてきた。
『好きだよ!仲間として。
だから拓馬と上手くいってほしい。
お似合いだと思わない?あの2人』
えっ?
睦月君は、私と同じ意見だったの??
でも、でも茉莉華ちゃんは……。
「でも茉莉華ちゃんは、
睦月君の事が好きなんですよ!?
ずっと昔から」
思わず茉莉華ちゃんを援護する。
すると睦月君は、自分の口から
「………そうだっけ?
俺は、茉莉華は……拓馬とお似合だなぁとか
仲がいいなぁとかしか考えたことがなかったから
気づかなかったけど……そうなの?」
不思議そうに首を傾げた。
む、睦月君……気づいてあげて!?
思わず心の中でツッコんでしまった。
それは、あまりにも茉莉華ちゃんが可哀想だ。



