サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)


「あの……睦月君って金本君以外にも
茉莉華ちゃんと仲がいいですよね」

何故だか自分から茉莉華ちゃんの話題を
ふってしまった。

避けたい内容なのにどうしてか分からない。

でも勘違いしそうで怖かった。

睦月君は、私に凄く優しい。

いや、仲間を大切にする人だから私も
その1人なのかもしれないけど

なのにあんな風に優しくされたり
もしかして好意を持たれているのでは?とか
変に勘違いをしてしまいそうになる。

だから確かめたいのだろう。

心の中では……。

すると睦月君は、スマホで打って見せてくれた。

『うん。幼馴染みだからね。
思ったよりいい子でしょ?
口が悪かったりするけど
本当は、真っ直ぐで下手な言い訳もしない。
素直な性格だから咲良ちゃんとも
仲良くなれて良かったよ!』

そう書いてあった。

金本君と同じ意見だった。

ズキッと胸が痛んだ。

睦月君が、ここまで言うってことは、
それぐらい特別な存在なのだろう。

もしかして……金本君と一緒で

「……そうですね。凄く素敵な女性ですね。
きっと彼氏になる人は、幸せになるでしょうね」

何を言っているのだろう……自分。

「だろ?俺もそう思う。だから
早く両想いになれたらいいなぁと思ってる」

えっ……!?

心臓がドクンッと大きく高鳴った。