サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)


いいのだろうか?
禁止って、わざわざ書いてあるのに

「あの…いいんですか?
その…勝手に入ってしまっても…」

さすがに見つかったら
先生に怒られるのでは?

「大丈夫。バレなかったら
それにクラスや周りが集まる所に居ると
うるせーから特に女子がさ」

金本君がニヤリと笑顔で言ってきた。

「そうそう。睦月目当ての奴とかさ」

他の男子生徒達も続けて言ってきた。

なるほど…。

確かにクラスに居たら周りの子達から
うるさいだろう。

そういう私も睦月君の事が気になるのだけど…。

「あー分かります。
私も同じ目に遭った事があるので
本当…迷惑しちゃうんですよね。
あぁいうミーハーな子達って」

美守が間に入り込むように同意した。

あぁ、そうか。

美守もモテるだろうし
男子に言い寄られそうだものね。

「あ、そうだ。自己紹介しないとな。
あそこに居る見慣れない奴。
左の小柄なのが篠田。
右の眼鏡かけている奴が高瀬だ。
で、一緒に居るコイツが佐藤」

金本君は、気にする事なく自己紹介してくれた。

金本君…教えかたがアバウトです。

「おい、拓馬。なんちゅー適当な
自己紹介をするなよ!?
もう少しあるだろーが?」

「そうですよ。拓馬。
眼鏡をかけてるって
パッと身だけではないですか」

篠田君と高瀬君?が、文句を言っていた。