「でも……」
すると睦月君は、スッと指を指した。
えっ……?
指を指した方向を見ると
ペンギンの形をした観覧車が見えた。
あ、ペンギン・観覧車だ!!
えっ?睦月君……あれに乗りたいの?
「あれに乗りたいのですか?」
そう尋ねるとコクりと頷かれる。
どうやらそうらしい。
睦月君は、見せ終わると背後に回り
車椅子を押してきた。
えぇっ!?
いいのだろうか……?
観覧車に行くと睦月君は、
私をお姫様抱っこして中に乗せてくれた。
睦月君に……お姫様抱っこされちゃった!?
キャッー!!
身体中が熱くなるぐらい
心臓が高鳴った。
ドキドキしている。
2人きりになってしまった。
何の話題を言おう……。
睦月君を見ると景色を見ていた。
あぁ、やっぱり綺麗な横顔だ。
キラキラと銀髪が光り眩しいぐらいに綺麗だった。



