サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)


む、睦月君!?

それは、食べ物じゃないから!?
観賞用です。

生きた蟹の前で蟹料理の話をされても
返事に困ってしまう。

そうしたら

「……お腹空いた……」

ボソッと睦月君が呟いた。
すると涙をポロポロと溢れ始めた。

睦月君……!?

ハッと思い時計を見ると
すでにお昼が過ぎていた。

あっ!?大変……。

彼は、決まった時間に食べないと涙が出ると
本人も言っていた。

「水族館は、これぐらいにして
お昼にしましょうか?
私、お弁当を作って来たんです」

慌てて伝えた。

早起きをしてたくさんサンドイッチを作った。

料理だと太刀打ち出来ないので
無難な物にした。

美味しいと言ってくれるだろうか?

「咲良ちゃんの手作り……」

睦月君は、ボソッと言うと急ぐように
車椅子を押して出口に向かいだした。

よっぽどお腹が空いていたのだろう。

水族館から出ると近くのテーブルがある
休憩スペースに座りサンドイッチが入った方の
カバンを出した。

「これがエッグサンドで
あっちがハムサンドとカツサンドです」

すると睦月君は、手を合わせた後に
パクッとカツサンドの方を食べた。

どうだろうか……?

ドキドキしながら見つめていると
パクッパクッと凄い早さで食べ出す睦月君。

両手で持っているし