サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)


睦月君も魚を見ながら
ゆっくりと車椅子を押してくれた。

2人で同じ魚を見る。
なんともロマンチックな光景だろうか。

2人きりだと本当にデートしているみたいだ。

蟹が居る水槽に来ると立ち止まる睦月君。
ジッと蟹を見ていた。

蟹……好きなのだろうか?

チラッと睦月君を見ると
水槽が反射して銀髪の髪がキラキラと光って
とても綺麗だった。

整って涼しげな横顔。
水族館によく似合っていてとても綺麗だった。 

キュンと胸が高鳴る。

あぁ、この人の彼女になれたら
どんなにいいだろう。

優しくてお菓子作りも得意で頭も良くて
いい所を言い出したらきりがない。

でも、私が彼女だと……不釣り合いだよね?

茉莉華ちゃんとのツーショットを思い出すと
ズキッと胸が痛んだ。

あんな風にはなれない。

私だと……。

そうしたら睦月君は、スマホで
何かを打ち私に見せてきた。

徐に受け取り見てみると

『咲良ちゃんは、蟹だと蒸した方が好き?
蟹鍋も美味しいよね。』

はい?

睦月君をもう一度見てみると蟹を見ながら
目がキラキラしていた。