皆の言葉は、とても優しく温かいものだった。

新しい友達を作りたくてこの高校に入った。

イジメや裏切りも遭ったけど
それ以上にいい仲間に巡り会えた。

私は、たくさんの仲間はいらない。
このメンバーが大好きだから

『皆さん。ありがとうございます』

それ以上に送る事が出来なかった。

涙で視界が霞むから
これは、嬉し涙だ。

ありがとう……皆。

その後も遅くまでLINEを楽しんだ。
いつの間にか私のモヤモヤや不安はなくなっていた。
不思議。

きっと今が楽しくて仕方がないからだろう。

それから月日が過ぎ6月。
学校は、期末テストのシーズンになった。

初めての期末テストなので
クラス中は、ピリピリしていた。

あれから少し変化が起きる。

私の悪口を言う人が減ってきたからだ。

美守側に居る女子達の態度は、
相変わらずだったけど
他の女子達は、少しずつだが
挨拶や話しかけてくれるようになった。

男子達は、睦月君や金本君が怖くて
ビビっていたけど……。

噂に疑問を持つ者や私をイジメても
1つも得にならないと判断したからだろうと
舞香やみおりんが言っていた。