サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)


「何やら友達と話していたけど
もうすぐ来るんじゃない?」

篠田君が教えてくれた。

「そうですか……」

友達のお昼を断っているのだろうか?

そう考えていたら
ジューといい音が聞こえてきた。

見ると睦月君がホットプレートに
お好み焼きの生地を焼き始めていた。

「咲良ちゃんは、何を入れるの?
自分のは、好きなの入れていいってさ」

篠田君が私に聞いてきた。

「あ、私は、焼きそばを……」

「はぁっ!?焼きそばとお好み焼きの
組合せなんて邪道じゃん。
食べるなら別々でしょ?」

篠田さんは、驚いた表情する。

ガーン!!

邪道だと言われちゃった。

「篠田。モダン焼きとかがあるだろ。
人の好みにケチつけるな。
ちなみに俺は、キムチいっぱいのソウル風」

金本君がそうフォローしながら
キムチをたくさんお好み焼きの生地に放り込んだ。

「そんなの分かっているけどさ……ってか
お前の方が酷いな」

それにドン引きする篠田君。

「……アハハッ…」

さすがに私も少し引いてしまった。

辛そう……。

そうしたら舞香が入ってきた。

「ごめんなさい。遅くなっちゃった。
この子達が一緒に行きたいと言うから」