「フフッ……」

2人のやり取りを聞いて笑ってしまう。
本当に仲がいいなぁと思った。

「お前ら、ふざけてないでそろそろ片付けないと
ホームルームが始まってしまうぞ?」

佐藤君がそう言ってきた。

「えっ?」

家庭科室にかけてある時計を見ると確かに
そろそろ片付けないと間に合わない。

「やべぇ!?急ぐぞ、睦月」

慌てて睦月に言う金本君。
睦月も慌てて残りのキャベツを切り
冷蔵庫にしまった。

私も慌てて持ってきた
やきそばを冷蔵庫に入れた。

舞香は、豚肉とチーズを入れていた。

そしてクラスに向かった。

すっかりあった事を忘れて
クラスに入ると周りが騒ぎ始めた。

あ、そうだった……。

私……クラスの皆に嫌われたんだった。

睦月君も私のせいで
そう思いチラッと睦月君を見る。

するとその目線を気にすることもなく
自分の席に行き座った。

凄い……金本君も言った通りだわ。

周りを気にしない。
それは、きっと睦月君の心が強いからだろう。
羨ましい限りだ。

わ、私も……見習わなくちゃあ!!

そう思い真っ直ぐ前を見て歩いた。
が、しかし

自分の席に着くなりその思いは…粉々に砕ける。
私の机には、落書きが書かれていた。

「……そんな……」