男子達は、怖がり近寄って来ないし
何というか腫れ物に扱うように
敬遠されてしまっている。

これって本当にいいのだろうかって……。

皆さんは、優しいから
私に対しても嫌がらずにいつもの通りに
接してくれるけど

本当は、迷惑なのでは?

「あの……すみません」

「はぁっ?すみませんって……何が?」

金本君は、パンを食べながら
意味が分からなそうに聞き返してきた。

ちなみに今は、屋上で
お昼ご飯を食べている最中だ。

「あの……ご迷惑をおかけしまして。
私のせいでその…皆に敬遠されて
私に親切にしてくれたばかりに…」

謝ってどうなる訳ではないけど

すると金本君が笑いながら

「親切…咲良ちゃんは、大げさだな。
別に俺達は、好きでやった事だし
迷惑とも思ってないぜ?なぁ?」

そう言ってくれた。

「そうそう。
迷惑とか嫌なら睦月の頼みでも断るし。
高瀬は、むしろこっちの方がいいだろ?」

佐藤君がそう尋ねると

「はい。僕は、むしろ助かっています。
女連中にジロジロと寄って来ないので…まったく。
だから女子は、嫌なんですよ」

高瀬君は、ため息混じりに応えてきた。

高瀬君……女性が苦手だものね。

「皆さん…」