「は……はい。」
涙を流しながら頷いた。
そうしたら舞香が私をもう一度
強く抱き締めてくれた。
「咲良。私は、あんたのこと信じてるからね。
あんたは、ドジで引っ込み思案だけど
人を嫌がる事をしない優しい子だって
ちゃんと分かっているから」
そう……言ってくれた。
私は、間違っていた。
たくさんの友達が出来れば幸せなんだと思っていた。
でも、たくさん出来ても信頼されないと意味がない。
信頼が出来ない友達は……居ないのと同じだ。
私には、舞香が居てくれる。
心配性で誰よりも信頼が出来る幼馴染み。
例え……少なくても
その後。
私は、担任の小野先生と相談して早退した。
あの後で普段通りに授業を受けられないだろうと
判断した結果だった。
正直……私は、ホッとしていた。
皆の冷たい視線を向けられるのが怖い。
舞香は、隣クラスなので……どうやって
これから過ごしたらいいか分からなかったから
両親には、まだ話していない。
お母さんは、きっと悲しむだろうから
翌日。
いつもの通りに目を覚ました。
学校……行きたくないな。
目覚まし時計を見ながらそう思った。
学校に行けば、睦月君が居る。
でも……クラスの子達の言葉が頭の中から離れない。
美守とも顔を合わせないといけない。
睦月君は、あれからLINEすらしてくれなかった。
呆れ返っちゃった?
もう……あそこに私の居場所はない。
そうしたらお母さんがノックをして入ってきた。
「咲良。いつまで寝ているの?早く支度しなさい。
舞香ちゃんが迎えに来ちゃうわよ?」
舞香……。
ズキッと胸が痛んだ。



