すると睦月君は、続けて喋り出した。
「……俺さ、この性格だから友達とか少ないんだ。
でも拓馬や佐藤達が居る。
俺は、それだけ居ればいいと思っている。
他の奴らにどう言われようが信じてくれるアイツらが
居れば別に気にならない」
「中には、それだと視野が狭いと言うかも
知れないけど、そんなの価値観の問題だろ?
咲良ちゃんは、どうなの?
浅い付き合いでもいいからたくさんの人達と
付き合いたいの?
それとも狭くてもいいから本当に
信頼が出来る友人と付き合いたいの?」
そう私に問いかけてきた。
「そんなの決まってる。私は……」
私は……どっち?
幼馴染みの舞香しか友人が居なかった私。
内気で引っ込み思案な性格が嫌いだった。
友達がたくさん居る子が羨ましかった。
自分もそうなりたい。
皆に必要とされる自分になりたい。
でも、裏切られるような友人は欲しくない。
たくさん居ても……。
やってもいない事を信じてくれない
クラスメートと……本当に仲良くなりたいの?
舞香は、私を心配してくれた。
私がやらないと信じて……1人でも庇ってくれた。
本当に欲しいのは……どっち?
「私は……私を信じてくれる友達が欲しい……です」
涙を流しながら自分の気持ちを伝えた。
舞香のような……ううん。
舞香が私にとって最高の友達だった。
「咲良……」
舞香が私の名前を呼ぶ。
すると睦月君は、私の頭を優しく撫でながら
「なら、君が本当に信頼が出来る友達とだけ
付き合えばいい。
他が何を言ってきても
信頼が出来る奴の言葉だけ信じろ。
他は、気にするな」
そう言って示してくれた。



