サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)


「咲良ちゃん。行こう」

睦月君は、そう言うと強引に私を連れ出してしまう。
すれ違い様に金本君も居た。

「ま、待って!?」

慌てて舞香は、私達の跡を追ってきた。

遠くから金本君の怒鳴り声が聞こえてきた。

もしかして……キレたのだろうか?

でも、そんなのは、
もう……どうでもよくなっていた。
泣くのも……話すのも疲れた。

頭が真っ白で何を考えたらいいのか
分からなくなっていた。

連れて行かれた先は、屋上だった。
ボーとする私。

「咲良?咲良しっかりしなさい!!」

慌てて私を呼び止めようとする舞香。

舞香……ごめん。

舞香まで……巻き込んでしまった。

罪悪感とショックで頭がぐちゃぐちゃだよ。
どうしゃうもなく涙が溢れてくる。

「咲良……」

舞香は、私をギュッと抱き締めてくれた。
すると黙ってみていた睦月君が

「……咲良ちゃんは、誰と一緒に居たいの?」

突然そんな事を質問してきた。

えっ……?

「……それは……」

誰とと言われても……。

その言葉に動揺する。