「む……睦月……くん?」
睦月君は、私の肩を抱いたまま
クラスから出て行こうとする。
すると他の女子生徒達が慌てて止めた。
「藤崎君。その女とは、関わらない方がいいわよ!?
その女……藤崎君に近付くためにか弱いふりをして
友達を裏切ったんだから!!」
「そうよ……Twitterに書いて……」
そう言おうとした女子生徒の顔が青ざめていた。
どうしたのだろうか?
睦月君を見ると
凄い怖い表情で彼女達を睨み付けていた、
ビクッ!!
私も思わず肩を震わせる。
も、もしかしなくても……怒っている?
すると滅多に口を開かない睦月君が喋った。
「……内容なら後ろで聞いていたから知っている」
そう言って。
ズキッと胸が痛む。
全部……聞いていた!?
わ、私が疑われている内容を……。
心臓が破裂しそうになるぐらいバクバクしている。
身体がガタガタと震えだした。
そうしたら睦月君は、
私の肩に置いていた手を強く握る。
「……本人が違うというのは、信じないのに
Twitterの言う事は、信じるんだね。
お前らって……面白いね?」
そう言った睦月君の表情は、笑っていた。
いや、笑っているというよりも
心底呆れ返って冷淡な表情になっていた。
怒るよりもさらに圧倒されるような怖さがあった。
周りは、一瞬にして凍りついた。



