サイレント王子と秘密の恋。(修正済み)


長く会話をするのが嫌いって
どういうこと?

話したい時は、YESかNoって
どうやって会話をしたらいいの!?

クラスの中がざわついた。
頭の中が混乱していると美守が

「あれって、何の冗談なのかしらね?
ただの無口とか言えばいいのに
まぁ、でも私クールな男って好きかも」

こっそりと言ってきた。

「……そうだね」

同意するように頷いた。
本当は、そこまで思っていないけど。

でも、少し変わった人なのかな?と思った。
どんな人なのか興味を抱いた。

授業は、式だけなので午前中で終わった。

明日から通常になるらしい。
新しく貰った教科書をカバンに詰めていたら
睦月君の周りは、興味を抱いた女子生徒が
集まってきた。

いいなぁ…と眺めていたら美守が

「ほら、咲良。私達も行くわよ?あそこに」

そう言ってきた。

えぇっ!?

「そ、そんなの無理だよ。凄い人だかりだし」

行ったとしてもあの中に入れない。
慌てて否定する。

「何を言っているの!?
見てるだけでは仲良くなれないわよ?
それに咲良は、他の子より
一歩リードしているの、だから使わなくちゃあ」

えっ?他の子より一歩リード?

意味が分からずに
美守に腕を掴まえられ睦月君の所に
連れて行かれた。

ちょっと…美守!?