「率直に言います、交換授業の件SS以外のクラスでお願いできないでしょうか」
「理由は?」
「あまり言いたくはないのですが、やはり学力の差があまりにも大きすぎます」
まぁ、理由はそれだけじゃない
鈴蘭の生徒が桐生を避ける理由の1番は
きっと桐生の生徒の家柄だ。
「学力なら、問題ないよ。桐生にもSSクラスはあるからね、それが理由なら問題ないよね?」
問題大アリですよ。
私はどうにかして変えてもらわないといけないの、
じゃないとみんな納得しないし
もう、核心をつくしかない
「一体、なにが目的なんですか?」
前回の交換授業では、
一切なにも提示してこなかったのに
「最初から、そう言えばよかったのに〜。那月を助けたのってやっぱり君だよね?」
きっとここで
嘘をついても意味はない
この男は
もう確信している。助けたのは私だと
「そうだったら、どうなんですか?」
「おっ、やっと認める気になった?」

