「嬉しいよ?褒めてもらえることはいいことじゃん?違う?」

「あたしは、なんとも思わないから。顔もスタイルもほとんど生まれ持ったもの。私の努力なんてなくとも私はこのスタイルで顔でいる。褒めるなら、産んでくれた親。それに、変に迫られたり、妬まれたりするくらいなら、ほしいなんて思わない。」

めんどくさいだけ。面白くもなんともない。

「やっぱ変わってるわ。俺の周りにいる女たちは自覚した上で利用してんのに。」

そんな女になんてなりたくないし。

「人それぞれだからね。」

「ねえ、あのさ?」

彼の顔がいきなり真剣になった。
ああ、ここからが本題か。

「どうしたの?」

「ゆいちゃんは、今の生活に満足してる?」

ああ、彼の言いたいことがわかってしまう。